DOCTOR'S COLUMNドクターズコラム

2023.07.21

吊り目矯正

グラマラスライン形成

吊り目矯正とグラマラスライン形成って何が違うの

Dr Kuroda

こんにちは。
ドクターKこと副院長の黒田です。
しばらく蒙古ひだの話題ばっかりでしたが、今回から別のお話です。

「吊り目矯正とグラマラスライン形成って何が違うのですか?」
とカウンセリングの際によく質問を頂きます。

グラマラスライン形成とは

グラマラスライン形成はタレ目形成と呼ばれることもありますが、コラムではHPの表記に従ってグラマラスライン形成と呼ぶことにします。

グラマラスライン形成は下眼瞼のアーチを部分的に下げることによって、下方向に目の開きを大きくする手術です。目尻切開と併用しない限りは、目尻の位置は変わりません。

皮膚切除の有無など細かい術式の違いはありますが、基本的にはCPFと呼ばれる組織を瞼板に縫い縮めることによって変化を出します。

吊り目矯正とは

一方、吊り目矯正は目尻の位置を下げて吊り目の印象を和らげる手術です。


目尻の位置が下がることによって下眼瞼のアーチは滑らかになりますが、グラマラスライン形成の様に下方向に凸になることはありません。

目尻の靱帯の一部を切り離して、元の付着部位よりも下の骨膜周囲に付け直すことで変化を出します。

某タレントさんらの影響もあり、ひと昔前にグラマラスライン形成ブームがありました。その時は僕も多くのグラマラスライン形成を行っていたのですが、患者様の要望を聞くと「吊り目をどうにかしたいけれど、グラマラスライン形成の様なタレ目にしたいのではないのです」という声が割と多いことに気がつきました。

それから、タレ目にしないで吊り目を改善する術式を試行錯誤して、現在の吊り目矯正の手術を行うようになりました。

現在では、「タレ目にしたい」というご相談がある場合には、グラマラスライン形成と吊り目矯正の変化の違いを説明した上で、ご希望の術式を決めるようにしています。

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。

副院長 黒田大樹

#カウンセリングでよくある質問シリーズ

この記事の監修者

副院長

黒田 大樹

OHKI KURODA

2005年に信州大学医学部を卒業し2年間の初期研修医を修了後、形成外科医局として全国で最大規模の昭和大学形成外科に入局。形成外科医として11年間研鑽を積んだ後に、美容外科を専門として現在に至る。