DOCTOR'S COLUMNドクターズコラム

2023.09.08

二重埋没

埋没法Q&A

Dr Kuroda

前回、前々回と埋没法について深掘り解説してきました。
患者様から「ちょっと難しかったです…」という感想を頂いていますので、今回は読みやすい内容です。
カウンセリングでよく頂く質問に、お答えしていきたいと思います。

埋没法に向いている瞼、向かない瞼

私たちがカウンセリングで二重のシミュレーションをする際には、ブジーという先の細い棒を瞼に当ててクセのつきやすさなどから埋没法に向いているか否かを判断しています。ご自身でシミュレーションをする際には、アイプチなどに付属しているプッシャーを使用すると安全に確認が出来るでしょう。

プッシャーで希望の二重を作成できますか?作成できた時に、まばたきを我慢していればプッシャーを外しても二重の形が保たれていますか?「二重が保たれます」という人は埋没法で行っても、しっかり二重が維持される可能性が高いので埋没法に向いていると言えます。

一方、プッシャーで希望の二重が作れない、プッシャーで支えるのを止めるとまばたきを我慢しても二重が浅くなってしまう、という人もいますよね。このような瞼の人は埋没法で長期間二重が維持できる可能性は高くないので、切開二重も選択肢に入れて検討してもよいと思います。ただし、いつか緩む可能性もあることを理解した上で最初は埋没法でやりたい、という考えは全然アリです。

それから目を開ける力が弱い人、いわゆる眼瞼下垂の人は埋没法は向きません。眼瞼下垂の人に埋没法を行っても糸が二重ラインの皮膚をしっかりと引き込んでくれないので、幅広の浅い二重になってしまいます。

多少の眼瞼下垂であれば埋没法でも二重は作成できます。黒目が大きく隠れてしまっているような人や、目を開ける時に大きく眉毛を動かしてしまう人は、埋没法では二重を作成できないケースがあります。

埋没法はどのくらい持ちますか?

一番多く頂く質問です。正直なところ、2~3年とか5年とか10年とかを正確に予想することは難しいです。シミュレーションをすると、埋没法に向いているか向いていないのかを判断することはできます。ですから「結構長持ちすると思いますよ」とか「あまり埋没法向きではないので持って2~3年かもしれません」とか「1年も持たないかもしれません。切開法は検討していませんか?」などと私の予想をお伝えすることにしています。皮膚が薄くてクセのつきやすい瞼の人であれば一度の埋没法で一生取れない人もいますが、半永久的な効果を期待して行うものではないと考えています。

埋没法が緩むとどのような状態になりますか?

埋没法の糸が組織から外れてかかってくると、二重ラインの引き込みが浅くなってきます。瞼の皮膚が厚い人であれば、二重幅が狭くなっていずれは一重に戻ってしまいます。瞼の皮膚が薄かったり脂肪が少ない人では、埋没法で作成した二重ラインよりも広いラインに折れ癖が生じて三重っぽくなる場合もあります。朝起きたら突然外れていたというケースは比較的まれで、少しずつ外れてくる事が多いです。ご自身で判断が難しい場合には、検診でチェックしてもらうのが確実です。

埋没法を長持ちさせるには?

瞼を不必要に擦ったりひっぱたりしないことに尽きます。埋没法が緩むときは、糸が組織から外れてしまうことで生じます。洗顔やメイク落としで瞼を強く擦る、花粉症やアトピーなどのアレルギー疾患で瞼を擦ってしまう、泣いて瞼がよく腫れる、という人は埋没法が緩みやすい傾向があります。

埋没法は何回までできる?

特に回数制限はありませんが、前回のコラムで解説したように埋没法にもリスクが無いわけではありません。繰り返し埋没法を行うことで、瞼板の歪みが生じたり、眼瞼けいれんが生じたりするリスクは高まります。切開二重の手術をすると確認出来るのですが、1~2回埋没法の既往がある人と3回以上埋没法の既往がある人では、組織の癒着・瘢痕がまるで違います。

1~2回は問題ないが、3回以上必要な場合には切開も選択肢に加えてみては?というのが僕の考えです。

まとめ

3週連続でお送りしてきた埋没法シリーズ。
もう埋没法の話題はお腹いっぱいですよね?
私は、持っている知識はほぼ出し尽くしました。

でも、最後にもう1週だけ埋没法の話題が続きます。
次回、埋没法最終回です。
もう少しだけお付き合い下さい。

副院長 黒田大樹
#カウンセリングでよくある質問シリーズ

この記事の監修者

副院長

黒田 大樹

OHKI KURODA

2005年に信州大学医学部を卒業し2年間の初期研修医を修了後、形成外科医局として全国で最大規模の昭和大学形成外科に入局。形成外科医として11年間研鑽を積んだ後に、美容外科を専門として現在に至る。