DOCTOR'S COLUMNドクターズコラム

2023.08.11

その他

片目ずつ手術って出来ますか?

Dr Kuroda

こんにちは。
副院長の黒田です。

今回はよくある質問シリーズで、片目ずつ手術が出来ますか?についてお答えします。

結論から言うと、「出来ます」。

但し、両目を同時に手術をする場合との違いがありますので注意⚠️が必要です。

片目手術のメリット

先ず、片目ずつ手術をする場合のメリットです。

①眼帯で手術を受けた目を隠せる。

ダウンタイム中の周囲の視線は辛いですよね。仕事や学業で長期休みが取れない、という人は眼帯をして生活すれば手術した目を見られることなく日常生活が過ごせます。

②元々左右差があって、どちらかの目に合わせたい場合に対応出来る。

片目ずつ、ではなく片目のみ手術を行うことも出来ます。生まれつき左右差があって片目は気に入っている場合などが考えられるケースです。

片目手術のデメリット

次いで、片目ずつ手術をする場合のデメリットです。

①左右差が生じるリスクが高くなる。

手術は生モノです。美容外科医はデザインしたラインの真上を切るのか少しずらすのか?注入する局所麻酔液の量、切除する組織の量、縫合糸の締め付けの強さ、術中の左右の出血や腫れの違い、など定量化するのが難しいことにも気を配っています。手術記録や写真でどれほど詳細に記録をつけようとも、両目を同時進行で手術をする場合の緻密さには及びません。

②トータルでダウンタイムが伸びる。

片目ずつ手術をするケースでは、大きな腫れが引いてくる1~4週間後にもう片方の手術を行うことが多いです。後から手術した目の完成はその分遅れますので、トータルのダウンタイムは伸びることになります。また、手術後3ヶ月は完成に向けてダイナミックに変化がある時期です。数週間のダウンタイムの差でも、完成度には大きな違いがあります。最終的には左右差のない仕上がりになるケースでも、ダウンタイム中には左右差を強く感じる可能性があります。

まとめ

このような事情から、片目ずつ手術を行うことは患者様にとってメリットもあるものの、術者にとってはデメリットが大きいと言えます。クリニックによっては、片目ずつの手術はお断りしているところもあります。

私個人としては、「積極的にはオススメ出来ないけれども、希望があれば全力で対応します」という考えです。片目ずつの手術の場合には、後ほど行う手術の助けになるよう、いつも以上に詳細に手術記録を残すよう努めています。

副院長 黒田大樹

#カウンセリングでよくある質問シリーズ

この記事の監修者

副院長

黒田 大樹

OHKI KURODA

2005年に信州大学医学部を卒業し2年間の初期研修医を修了後、形成外科医局として全国で最大規模の昭和大学形成外科に入局。形成外科医として11年間研鑽を積んだ後に、美容外科を専門として現在に至る。