DOCTOR'S COLUMNドクターズコラム

2023.07.14

蒙古襞形成

蒙古ひだ形成について③『VY法のダウンタイム』

Dr Kuroda

今回は、蒙古ひだ形成VY法のダウンタイムについての解説です。

ダウンタイムについて

目頭切開を受けて後悔している方は手術に対しての不安が強いかと思います。
蒙古ひだ形成のダウンタイムの経過を知ることが不安の軽減に役立てば幸いです。
では、症例写真を見ていきましょう。

手術直後の状態です。

皮膚が白っぽいのは局所麻酔の影響です。

腫れの影響で目頭がつまんだようなツンと尖った形に見えています。

皮膚の縫合は8-0ナイロンという細い糸を使うので目立ちませんが、オプションで透明な糸に変更することも出来ます。

1週間後の抜糸直後の状態です。手術直後はツンと尖っていた目頭は丸みが出てきました。

目頭切開の傷跡に行う手術なので、抜糸直後は赤みとボコつきが目立つことが多いです。

抜糸後1ヶ月は、傷跡の赤みやボコつきを改善させる軟膏を1日2回塗って頂きます。

術後1ヶ月の状態です。

目頭の丸みはさらに滑らかになってきました。

赤みとボコつきは抜糸直後より改善してきます。

目頭のピンク(涙丘)の露出具合は、抜糸直後からあまり変化がありません。

術後3ヶ月の状態です。

術後1ヶ月の状態より、赤みとボコつきは更に良くなってきました。

術前に目頭切開の傷跡が凹んでいる場合には、凹みが軽減していることが多いです。

終わりに

3回に渡ってお送りしてきた蒙古ひだ形成ですが、今回で一旦おしまいです。
蒙古ひだ形成について語りたいことはまだあるのですが、
他のテーマも控えているのでまたの機会にします。

では、また次回のコラムでお会いしましょう。

副院長 黒田大樹

#ドクターKの深掘り解説シリーズ

この記事の監修者

副院長

黒田 大樹

OHKI KURODA

2005年に信州大学医学部を卒業し2年間の初期研修医を修了後、形成外科医局として全国で最大規模の昭和大学形成外科に入局。形成外科医として11年間研鑽を積んだ後に、美容外科を専門として現在に至る。