こんにちは。
副院長の黒田です。
今回は二重に関するお話です。

・「切開二重」と「上まぶたたるみ切除」って何が違うのですか？
・私の場合はどちらの術式が適していますか？

これ、カウンセリングの時に本当によくご質問頂きます。
今回は、それぞれの術式の違いと適応について解説します。

術式の違い

どちらの術式でも瞼に切開を加えて二重を作成することは同じです。上まぶたたるみ切除の場合には、二重ラインで皮膚切除をしながら二重を作成します。術式でダウンタイムに差はありません。

どちらの術式が適しているかは、シミュレーションの際に決めています。

カウンセリング方法

カウンセリングでは希望の二重の形や幅をうかがって、ブジー(先の細い棒みたいな器具)を瞼に当てて二重のシミュレーションを行います。この時に、希望の二重が再現できている場合には切開二重の適応です。

希望の幅より二重幅が狭く感じる場合はブジーを当てる位置を広くするのですが、それでも皮膚の被さりが多くて希望の幅にならない場合には上まぶたたるみ切除の適応となります。

希望の二重幅になっているけれどまつ毛の上に皮膚が被さっている場合にも、上まぶたたるみ切除をした方がまつ毛の生え際が見えて綺麗な二重になります。

まとめ

ちょっと難しいですか？
もっとザックリまとめると、

「切開二重」は
・皮膚の余りが少なく、希望の二重幅が狭めな人

「上まぶたたるみ切除」は
・希望の二重幅が広めな人
・アイテープなどの影響で瞼の皮膚が伸びている人
・より綺麗にまつ毛の生え際をみせたい人

に適しています。

上まぶたたるみ切除の方が、どのくらい皮膚を切除するのか？ブジーでシミュレーションしたラインを基準に上下どちらの皮膚を切除するのか？など考えるポイントが増えます。ですから、皮膚切除をしない切開二重に比べると術者の経験の差が出る術式と言えます。

上まぶたたるみ切除で切り取る皮膚は、私の場合には１～３ミリの範囲が多いです。二重ラインでそれ以上の皮膚切除をすると、厚ぼったい印象の不自然な二重になるリスクがあるので原則的に行いません。３ミリ以上の皮膚切除が必要と判断したケースでは、眉下切開をおすすめしています。

患者様の希望や瞼の状態は一人として同じではないので、カウンセリングでは頭の中をフル回転して、最適な術式を提案出来るように努めています。

副院長　黒田大樹

#カウンセリングでよくある質問シリーズ