2026.02.26
その他
乳房の加齢変化とその予防
CONTENTS
<乳房の解剖>
乳房は主に乳腺組織と脂肪組織で構成されています。
乳房の形や位置は、クーパー靭帯などによって支えられています。

<乳房の加齢変化>
閉経後に、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が減少すると、乳腺が萎縮し、相対的に脂肪組織の割合が増加します。
またクーパー靭帯の弾力が失われ、皮膚のコラーゲンなどの減少により皮膚の張りや張力も失われます。すると乳房の支持力が低下し、乳房全体の下垂が進行します。大胸筋や小胸筋など乳房を支持する筋肉が萎縮すると乳房の位置が下がり、デコルテのボリュームが減少してそげた印象になります。
<乳頭・乳輪の加齢変化>
乳頭の位置が加齢とともに乳房の下方(足側)に偏位します。皮膚の弾力が低下することで、乳頭の伸長や肥大が生じて形が変化します。またメラニンの蓄積や摩擦による刺激が長期的に続くことで、黒ずみやくすみが目立つようになります。皮脂腺の機能低下や外的刺激によって、皮膚のバリア機能が低下しやすくなり、乾燥やかゆみを生じるようになります。
<加齢変化を予防する>
食事、睡眠、運動、下着、保湿の5つの生活習慣を改善させ、長期間継続して習慣化することが大切です。
食事については、規則正しい食生活を心掛けます。タンパク質を摂ってコラーゲンを合成し、抗酸化作用のあるビタミンC・Eを摂り、エストロゲン様の作用を持つイソフラボンなどを摂取することが推奨されます。
そして成長ホルモンの分泌を促進する睡眠をしっかりとります。
運動は、大胸筋を鍛えることで乳房の基礎支持力を維持できます。そして普段から美しい姿勢を心掛けます。
下着については正しいサイズでご自分に合った素材のブラジャーを選択し、日中と就寝時において使い分けして着用することで乳房の変形を予防します。
そして乳房を保湿することで、皮膚の乾燥や張力の低下を予防することも大切です。

この記事の監修者

医師
辰田 紗世
Sayo Tatsuta

