DOCTOR'S COLUMNドクターズコラム

2025.07.13

その他

肌質改善に必要な栄養素

Dr Tatsuta

暑い日が続きますが皆様いかがお過ごしでしょうか。
食欲減退されている方、栄養素足りていますか?
今回は、皮膚トラブルや肌質改善に関連する栄養素についてコラム書きます。

<亜鉛不足>
皮膚が乾燥し、きずの治りが遅く、きず跡が残りやすくなります。眼や口周り、外陰部などの赤みや耳切れ、頭皮の湿疹が出現することがあります。爪の凹凸がみられることがあります。

<鉄不足>
乾燥などの皮膚トラブルが起きやすくなります。また活性酸素が増加しシミやシワの原因となります。血行が悪くしもやけになることや、爪の強度が低下し爪が変形し反り返ることがあります。また生理前に口周りのニキビの悪化がみられます。

<ビタミンA不足>
皮膚が乾燥し、ふけの原因となったり、アトピー性皮膚炎の悪化がみられたりします。また角質が厚くなることで毛穴がつまりニキビが悪化したり、いぼができやすくなります。

<ビタミンB群不足>
皮膚や粘膜の健康維持に悪影響を及ぼし、ほうれい線、耳、眼瞼、陰部など皮脂分泌が盛んな部位に皮膚炎がみられるようになります。また口角炎や唇に亀裂が起きたり、色素沈着がみられるようになります。

<ビタミンC不足>
二の腕や太ももなどの毛穴に一致した小さなぶつぶつ(サメ肌)とその周囲の点状出血がみられることがあります。また頭皮の血行不良によりらせん状毛髪となることがあります。傷が治るのに時間がかかるようになります。

<ビタミンD不足>
皮膚の角質細胞が正常な状態から変化して厚くなったり、剥がれ落ちにくくなったりする状態になります。これにより、皮膚のバリア機能が低下し、皮膚の感染を繰り返しやすくなります。

栄養素の不足や欠乏による皮膚症状がある場合、補充すると改善します。
ぜひご相談くださいませ。

この記事の監修者

医師

辰田 紗世

Sayo Tatsuta