2025.03.05
その他
下着の選択
乳房は丸い形で垂れていない状態から、加齢とともに変化していきます。
その変化にはステップがあります。
まず上胸部のボリュームが落ちて、次にバスト下部がたわみ、乳頭が下向きになり、バストが外に流れて、最終的にバスト自体の位置が下がるという流れになります。加齢とともに乳房の乳腺組織などの結合組織の割合が減少し、脂肪組織が相対的に増加することで、乳房の下垂につながるとされます。
この年齢とともに起こる乳房の形状変化は、日常生活の中で受ける重力や揺れなどの外的影響の蓄積も大きく関与すると言われています。
ブラジャーは乳房の形を整え美しく見せるとともに、重力等の外的影響を軽減させるという重要な役割を担っていると考えられています。
日常生活のみならず、スポーツ時の揺れ軽減や就寝時の形状保持に対応するブラジャーも沢山でてきています。一つずつ見ていきましょう。
CONTENTS
◆運動時のブラジャー
運動によって乳房が様々な方向へ動くことによる乳房痛や不快感を生じさせることがあります。フィットしていないブラジャーの着用によって十分な乳房の支持・サポート機能が得られず、ズレによる摩擦などが運動時の不快感や乳房痛にもつながっていると考えられます。運動による繰返しの負荷は、乳房を支えるクーパー靱帯などの損傷および乳房下垂につながるとされます。
運動中の乳房の動きと関連する乳房痛や不快感の軽減には、スポーツブラを着用することが効果的です。スポーツブラの特徴として、乳房を覆う布地の面積がファッションブラよりも大きいことや、通気性が良くて熱がこもりにくく、汗を吸いやすいこと、そして動きによってズレにくく腕の運動の妨げにならないなど機能性の生地が使用されている点にあります。乳房と密着しているものを選択しましょう。
◆夜間のブラジャー
就寝時には下垂防止に夜用のブラジャーを使用します。締め付け感がなく、やさしく乳房を支えることで、適切な位置に乳房を安定させてくれます。やさしい肌触りのものを選択しましょう。
◆周産期のブラジャー
子どもを産み育てる周産期女性を対象としたブラジャーの着用の目的には、妊娠期では、性ホルモンの影響により増大する乳房を支えること、授乳期には肩こり、乳房痛、背部痛、熱感といったマイナートラブルの予防や、乳房緊満状態の緩和ケアの根拠があります。
このようにライフスタイルに合わせたブラジャーを選択し、自然な乳房の形状に整えることで、乳房の形状を維持していきましょう。

この記事の監修者

医師
辰田 紗世
Sayo Tatsuta