2025.02.07
その他
バストケア
今回の投稿からバストケアに関するコラムが続きます。
まずは以前のコラムに記載しました乳房(にゅうぼう)の構造について復習をします。
乳房は乳腺組織と脂肪組織が、クーパー靱帯と呼ばれる結合組織に支えられることで成り立っています。クーパー靱帯は乳房を垂直方向(乳房の深い部分から乳房表面に向けて)に走り皮膚に到達し、乳房の形状を球状に保っています。乳房は大胸筋上に位置しますが、乳房自体に筋肉はありません。
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乳房は身体のなかでも殿部についで脂肪の厚みのある部位です。乳房周辺の皮膚は、乳房を支え、乳房を球状に維持する重要な働きを担っています。その皮膚のハリや弾力が乳房の曲線の質感に大きく影響しています。
乳房に関するお悩みは、形や大きさ、年齢に伴う変化など様々です。
そのため理想の乳房形状のためのバストケアは多岐にわたります。セルフマッサージのような手技、バストクリームなどのバストケアコスメ、また補正ブラジャー等の下着類などの活用が広がっています。
また日本人女性の乳がん患者数は年々増加しています。このことから、日々の生活の中にバストケアを取り入れることで、着替えや入浴の際にご自身で乳房の状態の変化を意識し、その変化に気づくようにすることが、乳がんの早期発見にもつながり大切です。
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この記事の監修者
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医師
辰田 紗世
Sayo Tatsuta