DOCTOR'S COLUMNドクターズコラム

2025.01.24

豊胸術

アクアフィリング

Dr Tatsuta

アクアフィリング(ロスデライン)をご存知でしょうか。

1990年ころから美容医療領域で使用されるようになり、豊胸にも用いられるゲル剤です。

8~10年間で吸収されると言われていますが、実際には将来的に吸収されるのか、それとも吸収されないのかについて未だ結論が出ていません。

アクアフィリングの具体的な成分は、98%の塩化ナトリウム溶液と2%のコポリアミドです。

このアクアフィリング、トラブル症例が多いです。

注入直後の合併症としては感染症があげられます。
長期的な合併症としては、被膜拘縮によるつっぱりや乳房の変形、しこりがあげられます。
注入を繰り返すことによる持続的な炎症が乳がんの発生リスクを高める可能性もあります。

また乳がん検診への影響もあります。

アクアフィリングはマンモグラフィや超音波検査、MRI検査などといった画像検査にて確認することが可能です。

アクアフィリング注入後の除去方法は手術になります。

この記事の監修者

医師

辰田 紗世

Sayo Tatsuta