DOCTOR'S COLUMNドクターズコラム

2024.06.21

豊胸術

乳房の構造

Dr Tatsuta

今回は乳房の基本的な構造の話です。

乳房は思春期に入るとふくらみますね。これは脂肪組織が蓄積すると同時に乳腺機能が徐々に発達するためです。

このように、乳房は乳腺組織と脂肪組織の2種類の組織によって構成されています。脂肪組織は浅層、深層の2層構造になっていて、その間に乳腺組織が存在します。
これらはクーパー靱帯と呼ばれる線維に富んだ組織によって支えられています。

クーパー靱帯は、乳房の深い部分から乳房表面の皮膚に向けて走ることで、乳房を球形に保ちます。乳腺は深い部分では大胸筋と緩く連結しています。

個人差は大きいですが、乳腺組織と脂肪組織 の比率は一般的には2:1といわれています。
加齢とともに、乳腺組織の脂肪組織に対する割合は低くなっていきます。これは乳腺組織が徐々に退縮するためです。

ここまで乳房の構造についてお話をさせていただきました。
では、豊胸の際にはどのスペースを活用してボリュームアップしていくのでしょうか。
次回のコラムに続きます。

辰田紗世

この記事の監修者

非常勤医師

辰田 紗世

Sayo Tatsuta