DOCTOR'S COLUMNドクターズコラム

2025.09.24

その他

たるみ

Dr Tatsuta

今回はたるみに関するコラムです。
たるみは、加齢変化によって起こる、皮膚の質感の低下、そして脂肪など皮下組織や筋肉、支持組織である靭帯の変化です。この変化が様々な症状を引き起こします。
それでは、顔の部位別にたるみの症状をみていきましょう。

<額(ひたい)、こめかみ>

皮膚が薄くなり、皮下脂肪が少なくなることによって、額の中央部分や、こめかみが凹みます。眉毛挙上の際など額の筋肉の動きに伴う横ジワがみられるようになります。

<上まぶた>

皮膚がうすくなることで、「ちりめんジワ」と呼ばれる細かいシワができます。眼輪筋の目を閉じる動きにより目の内外側にカラスの足跡のような表情ジワが生じます。
皮膚の緩みは外側で顕著になり、二重幅は、外側で狭くなり内側はむしろ広がる傾向があります。

<下まぶた>

靭帯や、脂肪を包む膜が緩むことで、眼の周りの脂肪が下方に移動することで、上まぶたは凹み、下まぶたは前方に突出し、目の下のクマができます。これに伴い、頬部に「ゴルゴ線」と呼ばれる溝状の凹みが生じます。

<頬(ほほ)>

顔の脂肪の割合は頬から下が80%と言われています。加齢が進むにつれて、皮膚が張りを失いながら、脂肪とともに重力に逆らえず下がることで、顔の骨格ラインがあらわになります。これにより、ゴルゴ線やほうれい線は深くなり、頬骨の下部に凹みがみられるようになります。

<口まわり>

加齢による顔の輪郭変化が顔の最下部である口の外側に顕著に現れます。特にマリオネットラインと呼ばれる、口角から下方に向かってできる溝は、皮膚と皮下脂肪、筋膜が垂れ下がり、目立つようになります。

<首>

首は皮膚が薄く、また皮下脂肪が少ないため、皮膚が薄くなり張りが低下することが直接たるみ感の原因となります。また索状の縦の帯が出現します。さらに加齢が進むと縦方向の索状の皮膚が中心部で強く緩み、七面鳥ジワと呼ばれる状態を呈します。

たるみに関するご相談にも幅広く対応しておりますので、ぜひご相談ください。
お待ちしております。

この記事の監修者

医師

辰田 紗世

Sayo Tatsuta